ストライクウィッチーズSSっぽい何か 2

「それは、確かにそこにいた」
ある偵察機パイロットが
地上との交信が途絶する直前に遺した言葉。

欧州のとある高原都市。
周囲を高い山々に囲まれ美しい湖を抱いた
その風光明媚な都市は、突如連絡を絶った。
偵察機が未帰還となった事で、軍司令部は
地上部隊を斥候として件の都市へと進出。
そこで──強力なネウロイの存在を確認した。

湖上空に静止した黒い立方体。

接近する物体はそれが何であれ、強力で
異質なビーム砲の攻撃で排除する。
その威力たるや、偵察に出た陸上部隊の
sdkfz222型ウィッチを遠距離で捕捉、
これを至近弾で大破させたほどである。
対して、ネウロイ側の被害は──、
20㍉魔法弾の連射20余発を受けるも
その弾丸は着弾寸前で全て弾かれ、
一切の損害は観測されなかった。

司令部付偵察班からのその報告により、
ネウロイの異常ビームは、現存する如何なる
ウィッチのシールドをも容易に消失せしめ、
またその装甲は、従来の魔力装填型実体弾を
もってしても、効果の期待無しと判定。
既知の戦術・戦力では決戦に持ち込む事すら
不可能であろうと結論付けられた…。

■とある参謀本部

「──良かろう。我々に反対する理由は無い。
 少佐、いや、中佐だったな。存分にやりたまえ」

赤黒眼鏡をかけた男が静かに言葉を締め括った。
中佐は作戦書を収めたファイルを閉じ、
この薄暗い部屋に一人いるその男に一礼、
踵を返し、その異様な空間から退出して行った。

この瞬間。
彼女は、破天荒な作戦の総指揮官となり、
全世界に存在する「全軍」の指揮権を
委ねられた──。

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